60’sのオープンカラーシャツです。bugelfreiとはドイツ語でノンアイロンを指します。コットンとポリエステルの混合生地のため、bugelfreiと表記されており、こちらはドイツのメーカーのものと推察されます。
　とにかくディテールが凄まじく、フロントはメッシュ加工がなされた生地、バックはプレーンな生地の切り返しになっております。白に近い淡いベージュカラーが上品な印象を受けますが、フロントメッシュも生地自体も全て製織工程でメッシュを作り込み、刺繍のような佇まいです。フロント生地とバック生地の縫製は通常は、重ねて縫製し縫い目を見せておりますが、この時代より以前のEuroものは縫い目を見せないように全て袋縫いされております。この工程自体が職人泣かせです。襟周りに関しては、芯の入った襟とボディ側の生地も袋縫いされており、非常に難易度が高い工程です。襟裏の部分まで抜かりなく袋縫いをしているところが、古いEuroものらしい、「良い意味で無駄な」ディテールを詰め込んでおります。また、襟周りは芯を入れてラウンドするように作られているおり、襟からボタン裏にかけての生地の縫製の仕方、ボタンも二つ穴のシェルボタン、これらは古い年代のEuroものオープンカラーシャツの特徴です。バックも一枚生地で背面ヨークが無いのも、近年のものや同年代のUSものにはない大きな魅力でしょう。
サイズはメンズL相当です。下記の寸法を参考にご検討下さい。
着丈64cm、身幅56cm、肩幅44cm、袖丈19cm
こちらではプロクリーニング仕上げでお送りいたします。